「勇気」上下2巻を読んで

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「勇気」上下2巻を読んで
「勇気」上杉鷹山と細井平州 鈴村進著
田舎の図書館には、細井平州関係の書物はあまりありません。やっと探したこの本上下2冊1ヶ月かかってやっと読み終えました。
昔から本を読むと言うか勉強が大の苦手な私は、老眼も手伝ってやっと読み終えたのでした。
上杉鷹山ものは多いのですが、細井平州関係は少ないのです。東海市の平州記念館では売っているのですが、このご時世では購入することが出来ません。
飯田の図書館にはもう1冊「細井平州の生涯」があるだけです。
細井平州と言う人は、現在の愛知県東海市出身で上杉鷹山の教育を担当し破産寸前の米沢藩立て直しに挑む鷹山公に治世の基礎を教えた先生です。
細井平州の学問の基礎は中国の古典、日本の古書を読破して、これらを基礎として、儒学陽明学、荻生派、伊藤派、いずれの範疇に属さない、折衷派の学問を説いた人であります。
学問は現実の社会に役立つもので無くてはいけない。・・・と言う考え方なのです。
実学者とも称していたそうであります。
何気ない文章なのですが、何か引っかかるものがあったので、次の一文を!
「事無きところを行くという。
 物事には、こうすれば こうなると言う自然の理がある。
 その自然の理にしたがって 事を行うことを
 事なきところを行くという。」
至極当然の事ではありますが、今の私に欠けている部分を指摘された様な気がしました。
明治維新起爆剤だった、吉田松陰西郷隆盛が愛読した細井平州先生の「鴎鳴館遺草」が近代日本の基礎であり、維新を成しとげさせた功績は、大きいと思います。
まだまだ細井平州の事は時間をかけて、勉強したいと思います。